美容室で施術できるカラーには茶色などの明るい髪色だけではなく、「黒染め」と呼ばれる方法もあります。地毛が黒色という方が多いなかで、あえて美容室で黒染めをするメリットとはどのような点でしょうか。
この記事では美容室における黒染めに注目し、暗くする理由や注意点を紹介します。
黒染めは需要が多い?そのメリットとは
美容室では茶色や金色など、従来の黒い色の髪からイメージチェンジをはかる施術が人気ですが、その一方で地毛に近い髪色に戻すための黒染めにも人気があります。
せっかく美容室で髪色を変えるなら、明るい方がいいと思う方が多いかもしれませんが、なぜ黒染めの施術も用意されているのでしょうか。実は、美容室における黒染めの需要はとても高いのです。そのメリットとは以下のとおりです。
黒髪人気の高まり
人気の俳優をはじめとする芸能人の多くが、黒髪を楽しんでいる今、あえて黒染めを行う人が増加しています。地毛よりも深い黒色を好む方も多く、艶のある美しい黒髪への原点回帰を目指す人が多いのです。
アジアンビューティーのイメージがある黒髪は外国でも人気が高く、アイデンティティの象徴の意味もあります。上品で大人っぽい印象があるので、20代後半以降の女性にも人気です。
就職や転職活動
就職や転職活動の際には、落ち着いた印象に仕上げるために髪色を変える方が多くなっています。シックで落ち着いた印象のある黒髪に染めてから、就職活動に臨む人が多いのです。
特に新卒向けの就職活動は黒髪が好まれるため、多くの方が黒染めをしたうえで活動を行っています。
白髪対策
もともと黒髪を楽しんでいた方も、年齢とともに白髪が目立つようになることがあります。白髪対策のために黒染めを行う人も多くなっており、男女ともに人気のある施術です。
特に社会人として企業勤めをしている方は、派手な髪色に変更することはためらわれるため、性別問わず黒染めを選択する方が大半です。
黒染めとはいったいどのような施術なの?
男女ともに需要が高く、年齢を重ねた方も施術を希望する黒染めですが、そもそもどのような施術なのでしょうか。黒染めと聞くと、まるで墨汁を使って髪色を変更するイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。
黒染めは黒の染料を使うのではなく、さまざまな色の染料を調整して作り上げているものです。そのため、青みがかったシックな印象の黒色もあれば、赤みがかった女性らしさのある黒色に染めることも可能です。
また、地毛に近い色になるように、こげ茶に近い黒色に調整することもあります。黒染めは単純に黒色に染めるものではないため、細かく好みの黒色を指定できる施術です。
ダークカラーの施術との違い?
就職活動向けなどに黒染めを検討する方が多いですが、同じカラーによる施術には「ダークカラー」という選択肢もあります。ダークカラーとはこげ茶など、暗い印象の髪色に染めることを意味します。
では、黒染めとダークカラーの違いとはいったいどのような点なのでしょうか。一定期間のみ染めたいなら、ダークカラーを、長期間黒髪を維持したい場合には黒染めの選択がおすすめです。
黒染めは深く黒く髪を染める施術のため、長持ちしやすい傾向があります。しかしその分、次に髪色を明るいカラーに変更したいと思っても、簡単に色が抜けにくく髪にダメージを与える可能性があります。
転職活動など、一時的な髪色のチェンジの場合はダークカラーを選択することもおすすめです。就職先の事情により、今後長期間黒色の髪をキープする必要がある場合は、黒染めをチョイスしましょう。
セルフカラーとの違いはある?
市販のカラー剤には黒色も販売されており、自宅で染めようと考える人も多いのではないでしょうか。セルフカラーは美容室での黒染めよりも安く染められるため、どちらにすべきか悩んでいる人も多いでしょう。
では、セルフカラーと美容室の施術には、いったいどのような違いがあるのでしょうか。違いは大きく3つ挙げられます。
・色ムラ
セルフカラーは自身で行ったり、家族や友人に手助けしてもらったりしながら染めることが多く、美容師の施術とは異なります。そのため髪に色ムラが起きやすく、注意が必要です。美容室では美容師が丁寧に染めるため、仕上がりにムラは起きにくいです。
・色もち
美容室で使用しているカラー剤は専売の効果が高いものであり、市販のカラー剤よりも色もちします。長く効果を楽しみたい場合は、美容室での施術がおすすめです。
・ダメージ
美容室ではお客さまのダメージに合った施術を実施しています。黒染めであってももちろん現在の髪質で判断しながら施術を行うため、無理に施術を進めることはありません。一方で、セルフカラーの場合はダメージを分析することなく施術を進めることが多いため、髪に著しくダメージが残る可能性があります。
黒染めを長持ちさせる秘訣はある?
美容室で黒染めに挑戦する場合、できれば長持ちさせたいものでしょう。色もちをキープし、艶やかな髪色を保つためには、いったいどうするべきでしょうか。この章では長持ちの秘訣を紹介します。
カラー用のシャンプーを使う
黒染めを長持ちさせるためには、カラー専用のシャンプーを使うことがおすすめです。色抜けを防ぐ効果があるほか、ダメージケアもできます。美容室では色もちの効果があるシャンプーも販売していることが多いです。
ダメージケアを受ける
黒染めは髪に少なからずダメージを与える側面があります。そこで、定期的にカラーリング以外にも、ダメージケアを受けることがおすすめです。
こまめにケアを受けることで艶やカラーを保つ効果が得られます。また、黒染めを繰り返し施術していく場合には、部分染めの期間を入れるなどの工夫もおすすめです。髪全体を染めてしまうとダメージが起きやすくなるため注意してください。
カラースプレーの活用
黒染めを繰り返すと頭皮や髪全体にダメージが及びやすいため、カラースプレーの活用もおすすめです。少し色落ちした箇所のカバーなら、即日で色が落ちるカラースプレーを活用することで、カラーの施術によるダメージを避けられます。
まとめ
この記事では美容室における黒染めについて、メリットに触れながら詳しく解説を行いました。黒染めはセルフカラーで行うこともできますが、仕上がりが美しく効果も長持ちする美容室での施術がおすすめです。
就職活動や、日頃の白髪対策にも、ぜひ黒染めを検討してみてください。