美容室におけるメニューはカットやカラー、パーマが中心ですが、他店との違いを作るためにも新しいアイディアを投入しようとしている美容室も多くなっています。
しかし、需要が喚起できないメニューでは意味を持ちません。
そこで、この記事では美容室におけるメニューについてどうあるべきか解説します。
美容室におけるメニューはどうあるべき?
全国にはたくさんの美容室が存在しています。
美容室は人口の減少にもかかわらず増加の一途を辿っており、まさに戦国時代を迎えていると言っても過言ではありません。
個性を持たないと美容室経営も難しいと言われる時代の中で、美容室のメニューとは今どうあるべきなのでしょうか。
オーソドックスなメニューの大切さとは
美容室とはお客様が髪型を整えに来る場所であり、理想の自分に変身ができる場所でもあります。
髪については悩まれている方も多く、白髪や薄毛などの悩みがありつつも、プロの手によるカットやカラーで美しく変身したい、と願っているのです。
美容室には近年個性的なメニューも増加していますが、まずは基本の「カット」を大切に行うことを忘れてはいけないでしょう。
また、カラーやパーマなど自力では施術が難しいメニューも美容師だからこそ丁寧に行える定番メニューです。
美容室の増加が著しい時代であっても、まずはオーソドックスなメニューに自信をしっかりと持ち、サービスを提供することが大切です。基本のメニューに他店との差を付けたい場合には、取り扱いの製品を見直すなどで個性を変えてみることも方法の1つでしょう。
普段のお客様からの声、ご要望を可視化して、必要な技術や製品を見極めていくこともおすすめです。
お客様の声をもとにターゲットを分析しよう
全国の色んな場所に美容室がありますが、美容室に求められているニーズはどの店舗に対しても同じものではありません。
地域に根差している美容室では男女差も少なく、年齢層も幅広いお客様をお迎えすることが多いのではないでしょうか。
長くお付き合いのお客様がいる場合、お客様のお子様のカットを依頼されることも多いでしょう。
地域に根差した美容室ならではの付き合い方もありますね。
ファミリー向けの美容室としてのニーズも次第に高まっていくかもしれません。
一方で、表参道や青山など人気美容室の集中エリアでは最新技術をマスターした美容師が特定の層向けにカットやカラーなどに従事することも多いでしょう。
美容室によって利用されるお客様の違いは大きいのです。
自身の美容室のメニューを見直し、他店とは異なる強みを見出していくためには現在ご利用いただいているお客様の層を分析する必要があります。
色んな客層を持つ地元の美容室であれば、色んな方々のカットやカラーのニーズに丁寧に答えていく必要があります。
特定の客層の方を多く抱えているようなら、最新技術をどんどん導入し、メディアへの露出戦略も取りながらメニューを考案していく必要があるでしょう。
メニューも決まりきったものではなく常にアップデートする必要があります。
誤った戦略を選んでしまい、お客様のニーズに合っていないメニューを増やさないことも重要です。真摯に意見を取り入れていくためにも、既存のお客様の声は丁寧に拾い上げ、メニュー作りのヒントに活用しましょう。
冒険を楽しめるメニューをプラスしよう
美容室の中には相乗効果が期待できるメニューを追加している場合があります。
例として挙げると、髪質に悩んでいる方が多い場合には、髪質改善に力を入れたメニューを増やすことがおすすめです。
お客様が自宅で実践することが難しいトリートメントなどのメニューを増やすことで、カラーやパーマで受けたお客様のダメージを保護することもできます。
また、お手入れ系のメニューを増やすと、カットとカラーでしか来店してくれなかったお客様への需要喚起にもつながります。
カラーの施術後にトリートメントにもご来店いただけるとお客様の頭皮や髪を守る効果もありますし、客単価数がアップするというプラスの効果もあります。
冒険メニューにはその他のメニューも考えられます。
例えば和装のテクニックをお持ちの美容室なら、日常的に和装を楽しむ方向けのヘアセットやブライダル向けのメニューも増やせるかもしれません。
カラーを楽しむ方が多い場合には取り扱えるカラーの色を増やし、ダメージケア製品の販売にも力を入れると良いでしょう。
お客様が美容室をもっと楽しめるようなメニューを追加しておくことで相乗効果が期待できます。
疲れているお客様をもっと癒すには?
美容室が安定して収益を高めていくためには、お客様にご来店を頂くことが何よりも重要です。
カットやカラー、パーマなど以外でも訪れたくなるような美容室を目指すことも視野に入れてみましょう。
家事や育児に疲れているお客様を癒すようなメニューがあると、お客様も思わず予約したくなるかもしれません。
では、どんなメニューを用意しておくと良いでしょうか。
1.ヘッドスパ
頭皮が凝り固まっていると、首や肩にも疲れが蓄積されてしまいます。
トリートメントやオイルなどを使った極上のヘッドスパは癒しの効果が強く、お客様のハートをがっちりつかむチャンスです。
カットやカラー以外の需要喚起にもつながります。
また、頭皮環境を見直すことは髪の本質を見直すことにもつながります。
お客様のくせ毛や悩みを美容室側が先回りをしてご提案できると、お客様も美容室をこれまで以上に信頼できるでしょう。
2.ネイルやメイクメニュー
お客様の中には家事に仕事にと忙しく、なかなか美容全般に充てられる時間をお持ちでは無い方もおられます。
美容室の中にネイルやメイクのメニューを用意しておくと、1日で充実した美容メニューを楽しむことができます。
まつ毛エクステなどのメニューもおすすめです。
スタイリストだけが在籍している場合には難しいメニューですが、新規で事業を拡大していきたい場合には、他業種の美容メニューを増やしてお客様を癒すことも考えてみましょう。
カットやカラー以外にも通う目的ができると、大切なリピーター様が増えます。
まとめ
この記事では美容室のメニューについて、多角的な視点で詳しく解説しました。
美容室が増加の一途を辿る今だからこそ、工夫したメニューを投入してみてはいかがでしょうか。
しかし、美容室の基本はカットやカラーであることも忘れてはいけません。
シンプルなメニューにこそ実力差が出ることも忘れず、日々技術を磨くことも大切です。